2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧
スサノオの蛮行を容認、引きこもりなど徹底して直接手を下さなかった、アマテラス。大国主が出雲にて国造りを始めた途端、別人のように積極的な関与を始める。「あの国は我が子が治めるのがふさわしい」と言って。 週間漫画にありがちな、強引な展開。「アマ…
※メモ スサノオの蛮行にたいするアマテラスの弁護は「詩り直し(のりなおし)」。これは言葉にすることで嘘を真に変える呪術である。 この呪術の根幹をなすのが、古代日本に浸透していた、「言霊信仰」なる思想だ。この思想では、言葉には現実に強い影響をお…
物騒なタイトルのこの本は「生=善、死=悪」の方程式をぶっ壊すために書かれた。1993年に発売され、今もなお重版を重ねている。 自分にとってこの本はお守りみたいなものだ。どうしようもなくしんどい時、心身共にくたくたで、でも誰にも相談できない時、と…
ロッパよ。孤高の、自己中の、大食漢の、文の業を背負うコメディアンよ。 あなたの子鹿が踊るような文章が好きだ。 いつか気の遠くなるほど分厚い日記に、全て目を通せる日を願う。
ふとした時に読み返したくなる本がある。 星の王子さまはそんな存在だ。 と、書いたものの我が家の「星の王子さま」は行方不明。 「星に帰ったの?」なんて、気取る。
久方ぶりに「仮面の告白」を読んで、三島は太宰に似ているなあと感じた。 こんなことを書くと太宰嫌いの三島はカンカンに怒るだろうが。 個人的に2人の違いは全てさらけ出しているように見えるか見えないか。 何にせよ、2人は素晴らしい文豪だ。
宗教、お金、国境、政治…。 世界は妄想でできている。
著者は東京育ちのライター。そんな彼女が二千年の歴史を持つ、大阪の神社へ嫁いだ。その日々を綴ったエッセイ本。 面白かったのは結婚が決まり、関西へ嫁ぐと知った彼女の地元埼玉と東京の友達の発言だ。 「大阪? お好み焼きやタコ焼きをおかずに飯を食うよ…
太陽神を祀る巫女アマテラスが何故太陽神となったのか、国譲り神話の真相、神と鬼は表裏一体、日本神話に隠された真実を解き明かす!な1冊。 日本神話は1度読んだきりで、「侵略の正当性を訴えるための物語なのだろうなあ」と退屈だったのを覚えている。 本…
どれだけの人が共感してくれるか分からないが、私は西加奈子が怖い。 彼女自体はあっけらかんとして、とにかく明るい西と呼びたくなるほど、太陽のごとく底抜けに明るい人物だ。文章も同様、軽快で読みやすく明るい。普通どんなに明るい人間でも影の部分はあ…
「板谷バカ三代」の第2弾。 8年前の『板谷バカ三代』は、ケンちゃんやセージたちに己のバカさ加減を思い知ってもらうために書いた。そして、今回の本は、オレがオフクロの死を乗り越えるために書いたのだ。 引用:やっぱし板谷バカ三代 今回板谷家を襲うのは…
恐山を管理する菩提寺の代理住職、南直哉(みなみ じきさい)氏による本。外ではなく中にいる人間として、恐山とは何か、何故人々は集まるのかなどを書いている。 死者に会うため、恐山にやってくる人々は切実だ。死者の存在、自殺者の魂の救援など、常識や…
スッタニパータとは仏教書において最も古いとされている聖典である。訳を担当したのは日本のインド哲学者であり仏教学者の中村元先生。 優しい表現で紡がれた文章はまるで直接ブッダのことばを聞いているような感覚に陥る。と格好つけてみたが、中村先生の訳…
パンドラの箱、とうとうソレを開ける時が来た……。 オレが所属している一族は頭が悪い奴、それと本格的なバカだけで構成されている。 引用:板谷バカ三代 自ら面白さのハードルを上げるという前代未聞のオープニングから始まる、ゲッツ板谷氏のエッセイ。 登…
過激なタイトルで思わず手に取ってしまった。ニュースで見かけるのは介護者から利用者へのハラスメントで、どういう訳かその逆はほどんど報道されない。 本書に書かれたハラスメントの実態は驚きの連続だった。著者は在宅ヘルパーなのだが、正直これだけで怖…
三島由紀夫によるユーモアたっぷりの不道徳教育講座。 少年期の特長は残酷さです。どんなにセンチメンタルにみえる少年にも、植物的な残酷さがそなわっている。少女も残酷です。やさしさというものは、大人のずるさと一緒にしか成長しないものです。 引用:…
ブッダの誕生、教え、死後の教団の動き、仏像まで、仏教について幅広い知識が得られる本。 仏弟子の名前、仏像の手の意味を覚えて寺へ行ったら、さぞかし楽しかろう。いかんせん記憶力が最弱ゆえ全く覚えられん。いっそこの本を旅の友にするか? ブッダがあ…
原理・原則的な理屈を踏まえ、伝わる文章の書き方が書かれている本。 句点、助詞など何となくで使っていたもののルールが説明してあるのだが、読んでも俺はこんな感じだ。 読み直す、か。
一冊で縄文時代から現代までの日本の歴史が勉強できる本。 自分の聞いていた歴史と違う部分はあるが、歴史は常にアップデートされるもの。
数年前、文章の勉強にと購入したが、まさかあんなことになるなんて。 著者はメンタリスト、ダイゴ。 ブッダは「生きとし生けるものは全て幸福であれ」と言った。 自分も願い続けよう。周りを気にせず、幸せでいよう。
証券口座の開き方から株主優待まで、株のいろはを教えてくれる本。 役に立つ情報は多々あったが、個人的に一番ためになったのは失敗談だった。 初心者は基本に忠実に、ビビリ散らかしているくらいが丁度い(ここで文章は途絶えている…)
投資委託とは投資の一つである。少額から投資可能であり、加えてプロが管理してくれるので初心者向けの投資とされている。 本書は投資の始め方から投資委託の種類、選ぶポイント、売買のコツなどが優しい文章でわかりやすく解説されている。文字だけでなくイ…