とんでもなく面白い「古事記」(2012)
※メモ
スサノオの蛮行にたいするアマテラスの弁護は「詩り直し(のりなおし)」。これは言葉にすることで嘘を真に変える呪術である。
この呪術の根幹をなすのが、古代日本に浸透していた、「言霊信仰」なる思想だ。この思想では、言葉には現実に強い影響をおよぼす霊的な力が宿っているとされ、不吉なことを言えば凶事が、めでたいことを言えば吉事が、実際に起ると考えられていた。
引用:とんでもなく面白い「古事記」 p49
大国主の助けとなった体の小さなクスナビコナはある日突然、海の向こうにある常世の国へ旅立つ。まるで入れ替わるように海からやってきたのは光り輝く神。名はオホモノヌシ(現在、大神神社に祀られている)。
オホモノヌシは大国主の分身らしい。体の小さなクスナビコナが海を渡り、大物になって帰ってくる描写に一寸法師を思い出した。というか1人2役!?