嗚呼、刀葉林

読んだ本とフリゲについて、書いたり書いてなかったり。

板谷バカ三代(2003)

パンドラの箱、とうとうソレを開ける時が来た……。

オレが所属している一族は頭が悪い奴、それと本格的なバカだけで構成されている。

引用:板谷バカ三代

 自ら面白さのハードルを上げるという前代未聞のオープニングから始まる、ゲッツ板谷氏のエッセイ。

 登場人物は「核兵器級のバカ」と称される板谷氏の家族である。

 板谷氏の父ケンちゃんは火炎放射器で家を燃やし、弟セージは運転手の仕事につくもトラックの色が気に入らないと退社、おばあさんは頭蓋骨にヒビが入るほど不味いふりかけを大量に生産し、突如として現れる謎の家政婦、秀吉…。

 普通に生活しているだけなのに、どうしてこんなにも面白いことが起るのか。板谷家は笑いの神に溺愛されているのだろうか。そう疑いたくなるほど、この本にはたい焼きのあんこよろしく、頭から尻尾まで濃ゆく面白いエピソードが詰め込まれている。

 とにかく読んでくれ。

 私に言えるのはそれだけです。