嗚呼、刀葉林

読んだ本とフリゲについて、書いたり書いてなかったり。

2022-07-28から1日間の記事一覧

図説古事記(2008)

スサノオの蛮行を容認、引きこもりなど徹底して直接手を下さなかった、アマテラス。大国主が出雲にて国造りを始めた途端、別人のように積極的な関与を始める。「あの国は我が子が治めるのがふさわしい」と言って。 週間漫画にありがちな、強引な展開。「アマ…

とんでもなく面白い「古事記」(2012)

※メモ スサノオの蛮行にたいするアマテラスの弁護は「詩り直し(のりなおし)」。これは言葉にすることで嘘を真に変える呪術である。 この呪術の根幹をなすのが、古代日本に浸透していた、「言霊信仰」なる思想だ。この思想では、言葉には現実に強い影響をお…

完全自殺マニュアル(1993)

物騒なタイトルのこの本は「生=善、死=悪」の方程式をぶっ壊すために書かれた。1993年に発売され、今もなお重版を重ねている。 自分にとってこの本はお守りみたいなものだ。どうしようもなくしんどい時、心身共にくたくたで、でも誰にも相談できない時、と…