嗚呼、刀葉林

読んだ本とフリゲについて、書いたり書いてなかったり。

できることを取り戻す 魔法の介護(2017)

 安全最優先の介護現場では「ヒヤリハット」の報告が必要不可欠となっている。そんな中たった1人、利用者の笑顔を報告する職員がいた。笑顔を見つけることで利用者のやりたいこと、得意なことの発見に繋がり、職員にも笑顔が連鎖した。

 利用者のやりたいことを取り戻す。「魔法の介護」に必要なのはもちろん利用者の笑顔。さあ、現場に咲く笑顔の花を探せ。

 名付けて、我ら「にやりほっと探検隊」!

 という介護系には珍しく(?)非常に前向きな本。説明を自己流にアレンジしまくってしまったが、本自体は真面目なので注意されたし(そもそも、こんな不真面目な介護本出版されるはずがない。あったら読んでみたいけど)。

 にもかかわらず最後まで読めなかったのは何故なのか。自分の闇属性が強すぎるせいか。幼少期から情熱、一致団結、スーパーポジティブシンキングが苦手な生粋の闇属性人間。松岡修造に会ったら、焼け死ぬ自信がある。

「入居者の残された能力に着目でき、ポジティブなケアを取り入れることができた」

「入居者の生活をよくするためになにができるかをスタッフで話すきっかけになった」

「生活歴を知ることで、終末期のケアに生かせる」

引用:できることを取り戻す 魔法の介護

 ポジティブのまばゆさに騙されそうになったけど、「にやりほっと探検隊」が結成されるまで利用者とゆっくり接する時間がなかったのだろう。介護現場って本当に余裕がないのだなあ…。大変なんだから、もっと優遇されてくれと祈る日々です。