嗚呼、刀葉林

読んだ本とフリゲについて、書いたり書いてなかったり。

2022-06-20から1日間の記事一覧

告白します、僕は多くの認知症患者を殺しました。(2017)

医療界の不都合な事実と向き合い、コウノメソッドと出会った医師と認知症患者とその家族の物語。 コウノメソッドとは医学博士であり認知症専門医である河野和彦によって開発された対象治療を指す。患者の症状を事細かく観察した上で薬や点滴を行うので、診断…

社会脳からみた認知症 微候を見抜き、重症化をくい止める(2014)

(略)人物評価のための脳の領域は諸外国の研究間で微妙に異なっており、これは人物評価が、国や民族、歴史や文化、宗教などによって異なることを反映したものと考えられています。生きている社会の違いによって脳の働き方にも違いがあることを示唆する結果…

病気の基本から予防法、最新治療まで 認知症とその治療法がよくわかる本(2021)

著者の「レビー小体型認知症の特徴的な症状の1つ、幻視症状が座敷わらしに関係しているのではないか?」という主張が面白かった。 現代社会と違い、昔は、夜は闇深く、電気なんて便利なもんはないので、昼でも室内は薄暗かったはずだ。幻視は壁にかけてある…