嗚呼、刀葉林

読んだ本とフリゲについて、書いたり書いてなかったり。

告白します、僕は多くの認知症患者を殺しました。(2017)

 医療界の不都合な事実と向き合い、コウノメソッドと出会った医師と認知症患者とその家族の物語。

 コウノメソッドとは医学博士であり認知症専門医である河野和彦によって開発された対象治療を指す。患者の症状を事細かく観察した上で薬や点滴を行うので、診断が間違っていても大きな問題は起きない、という。

 認知症は治療法がないので、アプローチの仕方は多いほうがいいのではないかというのが個人的な感想。医者も薬も全知全能じゃない。

コウノメソッドは、陽性症状の強い認知症でも家庭介護が続けられるように処方することを最優先として一般公開された薬物療法マニュアルに集約されており、そのコンセプトは以下のとおりである。

(家庭天秤法)薬の副作用を出さないために介護者が薬を加減すること

(介護者保護主義)患者と介護者の一方しか救えないときは介護者を救うこと

サプリメントの活用)薬剤と同等、あるいはそれ以上に効果がある(と河野が主張する)サプリメントも併用する

引用:ウィキペディア