嗚呼、刀葉林

読んだ本とフリゲについて、書いたり書いてなかったり。

アジア・中近東・アフリカの民族衣装 衣装ビジュアル資料2(2013)

 民族衣装はその民族を最高に格好良く可愛く見せる、最高の服。

 というのが、この本を読んだ私の感想だ。民族の魅力を最大限に引き出すため考案されたのだから当然なのだが、大量に掲載された写真は例外なく人、服、自然が見事に融合し、神々しくさえあった。

 人あっての民族衣装。そんな当たり前の事実を深く再確認したのは先日、民族博物館に行ったからだ。館内には所狭しと世界中から集められた工芸品や民族衣装などが展示されていた。民族衣装を着ているのは当然壁やマネキンだった。どれも精巧で美しかったが何かが欠けていた。その後に読んだのがこの本である。私の興奮と衝撃がどれほどだったか。

 本書にはアジア、アフリカ、ミクロネシアなどの民族衣装が紹介されている。群を抜いて格好良かったのはアフリカだ。布1枚、ビーズ1個にしても生命力にあふれ、人類誕生の地を意識せずにいられない。男性はただ強く、女性はただただ美しい。

アジア・中近東・アフリカの民族衣装 衣装ビジュアル資料2

著者:芳賀日向

発行:2013

本体価格:2300円+税