嗚呼、刀葉林

読んだ本とフリゲについて、書いたり書いてなかったり。

ポメおじさん

novelgame.jp

 類は友を呼びすぎる。

 変態が変態を呼び、少女を恐怖と混乱に陥れる今作。何も悪いことをしていないのに変態に振り回される不幸な少女、叶恵はペットのポメラニアン「コタロウ」を亡くしてしまう。

 引っ込み思案の彼女にとって、コタロウはとても大切な存在だった。学校に行っている間に亡くなったため、看取れず、後悔する叶恵。そんな彼女の前にコタロウと名乗る中年男性が現れる。

 妙に露出の多いポメラニアン(?)の恰好をしている中年男性。彼いわく、ポメボールなるものを三つ集めると元の姿に戻れるらしい。なんかよう分からんけど、ポメラニアン(中年男性)と少女はポメボールを集めるため、街を縦横無尽に駆け回る!と書いたら、ドラゴンボールのようなワクワク感があるけど、絵面が最悪すぎる。通報案件…と思ったら案の定、そういうエンディングが用意されていた。

 何故か男性は常に半ギレ、被害妄想も強く、変な格好をしなくても恥ずかしい大人だった。対して叶恵は時に引き、時に冷静に話を聞く大人の対応。精神は外見で測れないと改めて思った。

 変態全開のおじさんとの珍道中。彼女のトラウマにならないと良いな…。