嗚呼、刀葉林

読んだ本とフリゲについて、書いたり書いてなかったり。

Ivy

novelgame.jp

 地元の人々に恐れられている喫茶店「lvy」。経営者の女性を「悪魔の手下だ」と噂する地元民を「あたおか」扱いし、主人公、森尾優治は喫茶店へ向かう。

 地元民の言葉を無視したのは森尾が旅行客のよそ者で、なおかつ都会人だったからなのか。地元民の忠告や文化を無視し、時に馬鹿にして痛い目にあう都会人の物語は映画や小説など、様々な場所で見てきた。それは二次元に限ったことではなく、現実でも歴史を読み解くと、いくらでも出てくる。どうにも(一部の)都会人は田舎の人を馬鹿にする傾向があるらしい。

 きっと森尾にも無意識にこの考えが根を張っていた。だから痛い目にあってしまったのだろう。その地で長く暮らしてきた地元民の言葉はどんな内容であれ、尊重し、従うべきだなあと改めて思う。名前こそ日本とひとくくりにされているが、土地ごとに文化や決まりは違うのだ。

 プレイ時間はゆっくり進めて十五分くらい。一本道ノベルで選択はなし。