嗚呼、刀葉林

読んだ本とフリゲについて、書いたり書いてなかったり。

皮膚はすごい 生き物たちの驚くべき進化(2019)

 人間を含む様々な生き物の皮膚の機能、進化について書かれた本。

 大気中から水分を取る、根無しの植物チランジア(エアープランツ)、人間とそっくりの角層の繭を作るタピオカガエル、紫外線を吸収するカバの汗、氷点下でも凍らない「不凍タンパク質」を持つヒラメ、泥の中の餌や障害物を避ける電気的レーダーを持つエレファントノーズフィッシュなどなど。

 本書に登場する生き物達の皮膚機能は驚くものばかりだ。もちろん我々人間の皮膚も高機能で、五感を持っているというのだからすごい。それに気付かず生活している人間もすごい。絵に描いたような宝の持ち腐れである。

 本編は皮膚から自閉スペクトラムネアンデルタール人の関係、人類の進化にまで広がり、非常に壮大だ。

 個人的に面白かったのは虫や魚などは種類が豊富なのに対し、人間は1種類しかいないこと。つまり人間は自然界を生き抜くのに適していない。

 とか、色々書こうと思ったけど、まとまらんので終わる。

皮膚はすごい 生き物たちの驚くべき進化

著者:傳田光洋

発行:2019

本体価格:1200円+税