嗚呼、刀葉林

読んだ本とフリゲについて、書いたり書いてなかったり。

2022-08-26から1日間の記事一覧

読み替えられた日本書紀(2020)

日本書紀は欲望、時代の移り変わり、新しい文化、宗教など様々な影響を受け、独自の解釈を加えられてきた。儒学や仏教を元に解釈、現実世界と神話を結びつけるなど、強引な解釈が加えられ、時には偽書も制作された。当然、日本書紀は本来の姿を消していく。 …

理論的思考力を鍛える33の思考実験(2017)

トロッコ問題、5億年ボタンなど有名所の思考実験が収録された本。 この手の本は時間をかけて読まんとですね。著者も書いていたけど、友達とわいわいしながら読んだら楽しかろう。 …空想の友達に電話するか…。

死ぬまでに一度は読んでおきたいギリシャ神話入門(2012)

元々神に近い存在だった人間は徐々に獣に近い、愚かな存在に堕ちていった、神を蔑ろにし、戦争に熱中する人間達に罰を与えようとゼウスが作り出したのは不誠実で魅力的な女「パンドラ」だった…。徹底した男尊女卑、外見至上主義、命の軽視などなど…。 現代な…

邪眼は月輪(がちりん)に飛ぶ(2007)

見た者全てを死に誘うフクロウとそれと戦う人々の物語。 名作は読むと文字通り「言葉を失う」。 これを最大の称賛と感想にして、この記事を締めます。

阿刀田高の楽しい古事記(2000)

古事記の聖地巡礼の様子を綴ったエッセイ本。現代訳の古事記と聖地巡礼の様子が交互に語られながら進行する。 タイトルにもある通り「楽しい古事記」が出発点で、著者のジョークと癖のない文体は非常に読みやすい。 古事記における弟優遇は記紀の編纂を始め…

北欧の神話(2017)

北欧神話の先駆者的紹介者である山室静氏による本。山室氏はアンデルセンやトーベ・ヤンソンなどの北欧児童文学の翻訳も行った。 以下、気になった部分の引用。 「オーディンはしばしば姿を変えた。そんな時にはかれの体は死んだか眠っているかのように横た…