嗚呼、刀葉林

読んだ本とフリゲについて、書いたり書いてなかったり。

殺人鬼はにこやかに笑う

novelgame.jp

 主人公は交番のおまわりさん。近頃、若い女性ばかりを狙う通り魔が発生し、頭を悩ませていた。驚くべきことに犯人は被害者と同じく若い女性だと言う。噂では女子大生が犯人だとされているが…。

 事件現場である公園へパトロールに向かった主人公。そこには高校生くらいの男の子、小学生、おばあさんがいた。彼らから話を聞き、主人公は事件の真相に近づいていく。

 物語を読むだけで、推理パートはない。いわゆる一本道ノベル。プレイ時間は五分ちょい。

 ゲーム勘が悪いで有名なのに一発で犯人を当てられた。推理も概ね正解。奇跡だ。

 犯人の動機は度重なる不幸と思考の歪みだった。自分を隠しながら本当の自分を知ってほしい矛盾と身勝手さ。それでも犯人に親近感を覚えたのは、私も犯人と同様の矛盾と身勝手さを抱えているからだろう。