嗚呼、刀葉林

読んだ本とフリゲについて、書いたり書いてなかったり。

雑食映画ガイド(2013)

初出:前ブログ

 一度は耳にしたことのある名作から、ポルノまで、ありとあらゆる映画情報を一冊に凝縮。本書は青年漫画雑誌「漫画アクション」に掲載されていた映画コラムをまとめたものである。

 ざっと100本以上(ちゃんと数えてない)の映画をとめどなくあふれ出る映画愛で分かりやすく、ときに暴走しながら紹介している。

 漫画アクションがどういった雑誌なのか分からないが、漫画雑誌に映画コラムを載せている時点で、異常なのは確かだろう。本書も健全な映画雑誌ではお目にかかれない作品がいくつも取り上げられている。

 無許可で撮影したタイ映画「5人ライダーとハマヌーン」、性豪の主人公が様々な女性と性行為を繰り広げる「やる気まんまん」、本物の怪奇現象をおさめるため、行ってはいけない場所でいけないこと(廃ホテルに棲む幽霊に告白など)を行う「怪談新耳袋殴り込み!」シリーズなど…枚挙にいとまがない。

 タイトル通り、まさに雑食なのだが、ひしひしと感じる映画愛に、この本を片手にTUTAYAに飛び出したくなるのは必須。映画旅のお共に是非。

作品情報

「雑食映画ガイド」

著者:町山智浩柳下毅一郎、ギンディー小林

発行:2013年 

本体価格:1400円+税