嗚呼、刀葉林

読んだ本とフリゲについて、書いたり書いてなかったり。

ビギナーズ・クラシック 日本の古典 風土記(2021)

 約1300年前ほどに書かれた風土記

 常世の国、永遠の生命や若々しさを保つことができる海の彼方にある国、神仙思考。

 振られた男を笑うための物語。

 田畑を荒らす蛇や鹿と共存していたはずが、時代の流れと共に排除対象となる。

 覗くことのタブー。貴い人を直接見るのは失礼に当たる。

 民俗学文化人類学の立場から見ると、山は死者、あるいは異類の世界であり、安易に踏み込んではいけない場所。

 風土記に登場する鬼は現代人の想像する鬼と違い、山中に住むと信じられていた恐ろしい心霊的な何かを指す。

 竹は生命を育む、神聖な場所。

 メモは以上。

 風土記は日本人の根っこを見るようで楽しい。驚くのは何千年と経った今もその根が生きていることだ。注意深く見てみると流行りものを含め、周りにある、ありとあらゆるものに風土記が息づいている。わくわくする、古代の人々と繋がっているようで何だか嬉しい。日本は間違いなく美しい。。