嗚呼、刀葉林

読んだ本とフリゲについて、書いたり書いてなかったり。

スラムダンク(1900〜)

 言わずとしれたバスケット漫画の名作。

 話の面白さは言うまでもなく、個人的に対比が面白いなと思う。桜木と流川、彩子さんと晴子さん、メガネくんとゴリなどなど、残酷なほどはっきりした対比は時に心が痛むこともある。

 ゴリの実力や努力を誰よりも知っていながら力になれないメガネくんの立場を考えると切なくてやるせなくて、マジ泣きしてしまう。彼ほど「頑張れ」の一言が重い人間はいない。

 作画も素晴らしく、豊玉の南が恩師と再会する前と後の表情の違いは絵素人の私でも脱帽する。どうやったら、何を食ったら、あんなもんが描けるんだ。特に山王戦の後半は、先生は神を憑依させて描いたんだろうなと思っている。

 誰にでも泣きポイントがあると思うのだが、自分はゴリだ。ゴリの「間違っていなかった」はそのコマだけでも涙ぐんでしまう。他のシーンでもゴリが泣けば私も同じ表情で泣く。

 そうそう今年の冬公開される映画を観に行くか、かなり迷っている。なんせ原作が完璧すぎるのだ。原作以上のものは多分生まれないのは分かりきっているし、本当にどうするか。素晴らしい名作を産み出してくださった先生へのお礼として観に行くか?