いったいぜんたい「これは何だ。」
起動してくれてありがとう。
これが初っ端投げかけられた言葉だった。ゲームキャラいわく「ゲーム制作の流れを知るために作った」らしい。でも元々は友人に手紙を送ろうとしていたが、ゲームの方が面白いと変更したとのこと。
何とも掴みどころのない理由だなあ。
そんなことを考えていたら「メッセージ性はない」とキャラクターからの返答。妙に会話が噛み合う。さらに「ゲームかどうかはどうでもいい」とゲームを遊びたくて起動させているのに突き放された。
若干、迷子のような気分になりながらゲームを進めていると選択が表示された。ようやくゲームらしくなってきたと身を乗り出せば、「選択肢の作り方を試したかっただけ」とやはり突き放される。徹底的に突き放された挙げ句、最後にかけられる言葉は、
これは何だ。
雲をつかむような、何とも禅問答のようなゲームだった。
これは何だ。
ジャンル:ノベル?
推奨年齢:?
制作:拓生