嗚呼、刀葉林

読んだ本とフリゲについて、書いたり書いてなかったり。

『普通』って何だろう?「玄関前で待ち合わせ」

 主人公は高校2年生。担任に頼まれ、クラスメイトで不登校の男の子「如月くん」の家にプリントを持っていくことになる。初めは話すこともままならないが少しずつ互いの距離を縮めていく。エンディングは3つ。

 主人公と如月くんの交流、心理描写が丁寧で思わず引き込まれる。イラストも繊細で美しい。気付けば2人を応援し、ハッピーエンドを迎えた時は心から嬉しかった。

 もし自分が主人公なら彼の背負っているものが大きすぎて、ここまで踏み込んだ関係になれないだろう。逆に如月くんの立場でも彼女をここまで信じきれなかったと思う。いつか如月くんが、「普通」の呪縛に縛られている全ての人が呪縛から逃れられたらいい。

 自分はゲームが好きなのにゲーム勘が異常に悪く、全エンディングが見られず苦労した。ユーチューブで作り手さんがこのゲームの実況されていてクリアの参考にさせていただいた。

玄関前で待ち合わせ

ジャンル:ビジュアルノベルアドベンチャー

対象年齢:全年齢

制作:スタジオ黄昏時

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