嗚呼、刀葉林

読んだ本とフリゲについて、書いたり書いてなかったり。

インディアンの言葉(1996)

 自伝、シャーマンの歌、演説、秘話などネイティブアメリカンが語った言葉を収録した本。

 自然と共に生き、迫害された彼らの言葉は深く重く、読み終えた後、神妙な気持ちになる。日本に暮らす自分がこんなことを言う権利はないかもしれないが、彼らの考えにどこか懐かしさ、親近感が湧くのは神道同様自然信仰が根っこにあるからかもしれない。

 日本以外にエスキモーにも言霊信仰があり驚く。

インディアンはどんな行為でも、円環の中でおこなう

引用:インディアンの言葉 p41

 曰く自然や宇宙は丸いとのこと。

 そろそろ本格的に貪り、求めるばかりの生活を改めないと人間はとんでもないしっぺ返し食らうだろう。慎ましく、生きていこう。足るを知らねば。

 以下、驚いた言葉を。

私たちの西洋では、文明の独自な価値や重要性を、その文明が残していった遺跡の大きさで計ろうとしてきた。

引用:インディアンの言葉 p3

インディアンの言葉

発行:1996年

著者:ミッシェル・ピクマル

訳:中沢新一

本体価格:1165円+税