嗚呼、刀葉林

読んだ本とフリゲについて、書いたり書いてなかったり。

「原因と結果」の経済学(2017)

 実際の研究データを用いながら、因果関係と相関関係について解説した本。

 最低賃金を上げても雇用は減らない、高齢者の医療費自己負担を上げても死亡率は変わらない、テレビを見ない子供より、見る子供の方が学力はいい、認可保育所の数が増えても母親の就業は変わらないなど…、いかに根拠のない話がこの世に溢れているか、よく分かった。

 1つ気になったのはこういった「研究」がお金にならないと書かれていたこと。こういう研究にこそ税金を使い、政府に役立ててもらいたい。根拠のない、とんちんかんな政策と税金の無駄遣いはご勘弁だ。