嗚呼、刀葉林

読んだ本とフリゲについて、書いたり書いてなかったり。

2022-12-02から1日間の記事一覧

処刑の文化史(2018)

磔、ギロチン、鞭打ち、火あぶり、皮剥ぎ、ガス室、電気椅子…、何でもござれ。異教徒狩り、魔女狩りと何かと理由をつけ、拷問器具、処刑台を使い続けてきた人類。民衆は処刑という刺激たっぷりの娯楽に酔いしれ、遺体は病気の薬になるとバラバラにされた挙げ…

禅的生活(2003)

「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」。対して「禅道と云ふは平然と生きる事と見つけたり」とこの本を読んで思った。平然と…は残念ながら私の思いつきではなく、最近本で知った言葉だ。詩人当たりの人が言っていたような気がするけど、間違っているかもしれ…

老師と少年(2006)

徹底的に削ぎ落とされ、厳選された言葉達は砂漠に雨が降るように深く染み込んでくる。著者は曹洞宗の禅僧、南直哉さん。著者のことはあまり知らないけれども、この前読んだ対談本でかなりしんどい人生を歩んできたのは知っていた。その本の中で「老師と少年…