嗚呼、刀葉林

読んだ本とフリゲについて、書いたり書いてなかったり。

2022-10-29から1日間の記事一覧

薄暗い場所で優しくして「欠損娘を慰める」

「自由に生きられないなんて、死んでるようなものでしょ?」 静かに、しかし悲痛の叫びをあげたのは主人公の従姉妹、日暮とまり。彼女は事故で家族と手足を失った。一瞬にして全てを失った彼女は現実を受け入れられず、家に閉じこもっていた。彼女を支えるの…

こんな私(僕)を愛してね「pain」

私は幼馴染みに本当にひどいことをしてしまった――。 主人公と幼馴染み、浅黄が別れたのは7歳の時。親の仕事の都合で浅黄と離れ離れになった主人公はその後も転校を繰り返していた。数年後、奇跡的に浅黄と再会するも再び主人公は転校することになってしまう……

『臨済録』を読む(2015)

若し人、仏を求むれば、是の人は仏を失す。若し人、道を求むれば、是の人は道を失す。若し人、祖を求むれば、是の人は祖を失す。 「示衆」 仏に逢えば仏を殺し、親に逢えば親を殺し、…で有名な臨済録。臨済とは中国の唐の時代を生きた僧である。真の自由を得…

鎌倉円覚寺 横田南嶺管長 ある日の法話より いろはにほへと(三)(2015)

同じ話の繰り返しだからと出版を躊躇されていた横田老師の背を押した表紙の写真。縁側でごろんと横になる猫。 「これはいい。この写真を見てもらうだけで第三集を出す意義が十分にある」と思いました。 引用:いろはにほへと(三) 老師曰く、横になる猫の姿…

鎌倉円覚寺 横田南嶺管長 ある日の法話より いろはにほへと(二)(2013)

牛を飼いならすように心を飼いならすこと。 獅子を飼いならすように心を飼いならすこと。 心は仏心であると同時に猛獣よりも恐ろしい。 鎌倉円覚寺 横田南嶺管長 ある日の法話より いろはにほへと(二) 発行:円覚寺 発行年:2013 本体価格:700円+税

鎌倉円覚寺 横田南嶺管長 ある日の法話より いろはにほへと(2012)

自己本来の観音様とは何であるか? それは、仏心と言っていい。 引用:いろはにほへと p18 観音経曰く、たとえ火の中、水の中、どんな困難にあっても慈悲を信じ、名前を唱えれば観音菩薩は救ってくださる、らしい。他の仏もそうだが、この他者を救いたい、半…