嗚呼、刀葉林

読んだ本とフリゲについて、書いたり書いてなかったり。

2022-09-04から1日間の記事一覧

いちばん詳しい オーディン、フェンリルからカレワラまで「北欧神話」がわかる辞典(2014)

「誰も死は避けられない。それは神も同じ」というのが北欧神話、最大の特長だろう。巨人ユミルの死体を使い作られた大地、1日の始まりは夜、人は木で作られたなど、知れば知るほど日本との違いに驚き、貪るように読み勧めた。違いがありながらも親近感が湧く…

雨の玉川心中 遺書(1977)

心中した太宰治と山崎富栄の遺書。 不謹慎だが死の間際までお金を気にしている太宰が滑稽でおかしかった。 太宰の死を坂口安吾は「二日酔い的に死んでしまった」と書いていた。これを読んだ時、いまいち理解できなかったが、遺書があっさり数行、なおかつ思…

インディアンの言葉(1996)

自伝、シャーマンの歌、演説、秘話などネイティブアメリカンが語った言葉を収録した本。 自然と共に生き、迫害された彼らの言葉は深く重く、読み終えた後、神妙な気持ちになる。日本に暮らす自分がこんなことを言う権利はないかもしれないが、彼らの考えにど…