嗚呼、刀葉林

読んだ本とフリゲについて、書いたり書いてなかったり。

2022-04-30から1日間の記事一覧

超ヤバい話 地球・人間・エネルギーの危機と未来(2017)

海外で研究員をやったり、広島で大学教授をやるくらいなのだから著者の長沼毅教授は頭がいいはずだ。だが頭が良すぎるがゆえにぶっ飛んじゃっている人がいる。教授は完全にぶっ飛んじゃっている人だ。 この本の最終章は「生物学者が見る『人間』」が展開され…

ドキュメント戦争広告代理店 情報操作とボスニア紛争(2002)

日本人は南極大陸のペンギンである。 そう感じざる得なかった。この物語はアメリカをボスニア紛争に介入させるため、奮闘したアメリカの大手PR企業、ルーダー・フィン社とボスニア・ヘルツェゴヴィナ共和国、ハリス・シライジッチ外務大臣の物語である。ボス…

ムーミン童話集④ムーミン谷の夏まつり(1990)

ムーミンの作者トーベヤンソンが人間観察に長け、孤独を知り尽くした人物であるのは散々書いてきた。おひとり様という言葉が誕生する前からおひとり様だった俺はムーミンシリーズ全体に漂う人間への限りない優しさと寂しさの海に沈みつつある。ほんと名作。 …